i-Board Web

安定した工程を実現するためには、問題点となる工程、検査特性を素早く抽出し集中的に監視することが重要です。 しかし、刻々と変化する膨大なデータから注視すべき工程や検査特性の課題を発見する為には膨大な労力を要します。 i-Board は品質管理視点で絞り込んだ重点管理項目のデータを自動更新する高レスポンスの自動更新型品質管理ダッシュボードです。

ドリルダウン(深掘り)機能

i-Board は、スマートなデータドリルダウン(深掘り)機能を提供します。
まず「ライン」や「工程番号」などのソフトウェア上で設定した俯瞰的視点でデータを展開します。
次に、グラフをクリックすると、「部品」や「特性」など、より詳細なレベルが表示されます。
最終的に注視したいデータセット、さらには単一の測定値まで追跡する事が可能です。


傾向監視

量産ラインの場合、公差外データが発生する前には特定の兆候が観測されることがあります。特定のデータ変化のパターンを監視し、アラート情報を表示します。

i-Boardのダッシュボードでは、工程や特性ごとに、一定期間の各傾向の発生数を集計し、どんな傾向がどれだけ発生しているかをリアルタイムに更新します。


管理図の変化パターン

トレンド(傾向):
管理図上のプロットに、N個連続して一定方向のトレンド(傾向)が見られる状態を検出

ラン(連):
管理図上のプロットN個が連続して平均を上回る、または下回る状態を検出

スパイク&ディップ:
上方管理限界(UCL)と下方管理限界間(LCL)の距離を100%とし、直前の値から±n%以上の急峻な変化を検出

連続警戒値:
警戒域(UCL、LCLの公差使用率がn%以上)に連続したN個の値が存在するパターンを検出

アラートの種類について:
ここに紹介した以外にも統計的に有意な変化とされるパターンが存在します。しかしアラート条件を多く設定しすぎると、アラート状態が常態化してしまい、作業者のアラートに対する意識が低下してしまう傾向があるため、i-Analyzerでは実運用で高頻度に使用されるパターンを絞り込み採用しています。

バーチャート、ツリーマップ

グラフの表示形式は、用途に合わせてバーグラフ、ツリーマップから選択できます。
バーグラフモードでは1ページに表示するグラフ数が限られますが、発生しているアラートを全て色で識別可能です。 ツリーマップ モードは多数の特性を一画面で表示するのに適しています。


イベント入力/表示機能

i-Boardのグラフには直接イベント情報を入力する事が出来ます。公差外や異常値が発生した場合、データと一緒にイベントを保存しておくことで、いつ、どんなイベントが発生したかを簡単に記録しておくことが可能です。発生したイベントは、i-Analyzerのパレート図にまとめて表示する事ができるので、一定期間内にどんなイベントが何回発生しているか確認できます。
イベント情報は不具合対策の優先順位を素早く決定したり、設備改良/改修後の効果をイベント数の増減で確認したりするのに役立ちます。


スライドショー

i-Boardはスライドショーモードを搭載しており、表示情報を常に更新する事が可能です。初めにラインや工程等の概要から、部品、特性、単一データへとより詳細な情報へ自動的に画面が推移します。