i-Analyzer

i-Analyzer は、スマートな品質データ分析機能を提供するフルブラウザベースの品質データ分析ソフトウェアです。

量産工程で使用される膨大な検査、測定データをスマートに管理します。工程能力、管理図の安定性、公差外データの有無など、様々な条件を設定し、検査特性の合否判定を総合的に行います。i-Analyzerが評価基準を統一するので、計算結果がユーザによって微妙に異なるということがありません。
層別表示、管理番号でのデータ整列、プログラマブルな傾向管理機能を持つ管理図など、大量のデータを効率よく管理するためツールが備わっています。

ブラウザベース

i-Analyzerの特徴の一つはブラウザ上で情報の分析を実行できる点です。デスクトップアプリケーションは個々のPCに対してソフトの配信、インストール、アンインストール作業が必要で、多数のクライアント端末を管理する場合、導入やアップデート時に手間がかかります。INDEQSシリーズはGoogle ChromとMS Edgeを標準インターフェースとして採用し、この問題を解決しました。

i-Analyzerの導入、更新はサーバ側の作業のみで完結します。端末ごとに異なるバージョンが使用されたり、アップデート作業のサポートをする必要が無いため、デスクトップアプリと比較した場合、管理の手間を大幅に削減可能です。

PC1台で完結する小規模システムから、オンプレミス、クラウドサーバにも対応した大規模システムまで対応します。


サーバとクライアント端末間はSSLを用いたhttps暗号化通信の採用しており、クラウド環境においても安全なデータ通信を確保します。
Dockerを使用した導入パッケージでテスト環境から本番環境へ迅速でスムーズな移行をサポートします。

高度な特性比較機能

i-Analyzerは品質データ比較に特化した便利な比較機能を実装しています。例えば粒度の異なるデータを整列し、比較する事が出来ます。これにより、検査順序や時間に関わらず、抜き取り検査のデータと、全数検査データをシリアル番号で整列させ、比較する事が可能です。

Z-scoreや規格幅でデータを正規化する事で、絶対値が異なる2つの特性を同じ基準で比較する事も可能です。                                                                     

イベント入力機能

気になる数値にはグラフ上から直接イベントを入力する事ができます。グラフ上に入力したイベントはデーターベースへ反映され、即座にチーム全体へ共有する事が可能です。不具合原因や対策指示として使用する事で、品質、生産部門間のスピーディーな意思疎通が可能です。

発生したイベントはイベントごとに集計され、パレート図で確認する事ができます。

                                                                        

高度なフィルタリング機能

i-Analyzerは高度なフィルタリング機能を備えており、部品番号、検査特性名、シリアル番号などの製品情報や、日時を組合せ複雑な条件でもノーコードでデータのフィルタリングが可能です。

フィルタはユーザごとに個別で記録され、かつ複数の条件を保存する事ができるので、頻繁に使用する条件は一度登録しておけば、2回目からは1クリックで希望するデータだけを素早く抽出できます。

                                                                        

品質管理必須チャートを完備

i-Analyzerは、グラフ、ヒストグラム、管理図、箱ひげ図、散布図など、品質保証に必要なグラフを提供します。必要に応じ、画面上に表示するグラフ数、色、大きさを自由に設定可能です。
グラフの拡大縮小、スクロールはデスクトップアプリケーションと比べて遜色の無い直観的な操作が可能です。

相関図

特性間の相関図は用途により2つの表現方法が可能です。

ヒートマップ:
全特性間の相関の一覧を表示します。相関の強弱や相関の正負を表示色で瞬時に見分けられます。

バーチャート:
バーチャートは、選択した特定の特性とその他の特性を比較し、最も相関の強い特性を左から順に並べて表示します。上位トップ10、トップ5の絞り込みも可能です。

AIによる生産パラメータの影響度分析

1つの部品が完成するまでに使用される生産設備が1つしか使用されない事は稀です。多くの場合、数工程を経て、複数の設備を通過し完成に至ります。それら設備の挙動や生産条件を変化させる要素は無数に存在します。例えば工作機械なら、送り速度、主軸回転数、温度、工具摩耗量、クーラント供給量等が考えられます。生産された製品の品質は生産条件要素の集大成です。それら要素を説明変数とし、他方、品質検査結果を目的変数として捉えます。目的変数を左右する説明変数は通常複数存在しますが、その中でも特に大きく結果に影響を及ぼす説明変数をAIで導き出す事で、生産上の課題や改善点を素早く洗い出します。

i-Analyzerの動作を動画をご覧頂けます。下記ボタンをクリックすると動画が再生されます。